ゆぃの日記帳

日常を綴ります

大学院入試〜面接で失敗〜

はじめてブログというものを書きます。

 

初めての話題としては重いのですが、今回はタイトル通り『大学院入試の面接での失敗について』語ります。

 

私は現在地方国立薬学部に所属しており、より海外との交流が深いアクティブな環境で研究をしたいと思い、外部院試を決意しました。受けた先は、某旧帝大薬学研究科の推薦入試です。

 

試験内容は主にTOEICと成績表による評価及び面接です。私はそこまで英語が得意ではなかったため、TOEICは700点前後でした。また、成績も所属している大学内では真ん中であるため特別高いわけではありませんでした。しかし、面接というコミュニケーションの場には自信がありました。

 

私は、想定される質問をいくつか予想して本番の面接に臨みました。本番の面接は試験監督が6人(おそらく関連分野の教授達)というかなり圧迫感のある環境でした。中央に座っている面接官がいくつか質問を投げかけ、私はそれに基づいて自己紹介や自分が現在行っている研究テーマについて答えました。面接官の反応も悪くなく、内心【これは受かった!】と確信しました。しかし、ここで悲劇が起こるのです。

1人の面接官がこんな問いを投げかけました。

「そこの官能基はどうやって導入するの?」

私は即座に「鈴木カップリングで導入しようと考えています。」と答えました。しかし.....どちらの官能基を有機ボロン酸にしようとしてたのかど忘れしてしまったのです!沈黙が流れました.....それと同時に、私の頭の中は白いペンキを溢したかのように真っ白になってしまいました。すると、その質問を投げかけた面接官が「もう大丈夫です。」と言い放ちました。

この瞬間、私は“不合格”を確信しました。何故なら鈴木カップリングは有機化学履修者なら誰でも知っているカップリング反応の基礎中の基礎だからです。すなわち、自己紹介で自分の名前を答えられないようなものです。

そこから先はもう何を話したか覚えていません。こころなしか、面接官から【こいつは鈴木カップリングすら答えられないやつだからもういいや】と思われている感じがひしひしと伝わってきました。そして、面接官が鐘を鳴らして「はい。もう帰っていいよ。」と言いました。私は絶望した表情のまま「ありがとうございました。失礼します。」と言って荷物を持ち、出て行きました。

 

面接が終わってすぐ大学を出て、暗い気持ちのまま近くの公園へ行って泣きました。(合成プランを詳細に説明できなかった自分が悪いんですけどね笑)。

 

帰りの新幹線では辛すぎて普段飲まない度数のかなり高いお酒を買ってストレートで飲みました。しかし、お酒を飲んでもこの辛い気持ちが癒えることはなく、面接の記憶が頭の中で反芻してより辛くなるだけでした。

(写真は新幹線の駅で飲んだ別のお酒🍻)f:id:pompom12:20210710003837p:image

 

皆さんも自分の実験テーマは隅々まで調べて何となくで放置せずに挑みましょう。

 

多分不合格だとは思いますが、結果発表の日にまたお会いしましょう。(*^^*)